出荷22万部を超えた『「のび太」という生きかた』の続編『「スネ夫」という生きかた』が今月27日に発売された執筆者は、富山大学の横山泰行名誉教授ORICON STYLEの取材に対し、御年70歳という横山教授は「何事も“こういう時代だからしょうがない”と考えるのではなく、自分のよさを見つけて積極的に活用し、チャレンジしていくことも大事若い人にとって、スネ夫的な生き方は必要だと思いますよ」とその魅力を語った
驚きの売れ方をした『「のび太」という生きかた』、続編の主人公は「スネ夫」
●スネ夫は自己アピールの達人&人の心を掴む天才
同作品のキャラクターたちの中でスネ夫の立ち位置は“自慢話が多くて調子の良い奴”という印象が強いしかし横山教授は「教養があると、実際はブレーキをかけるだけどスネ夫はブレーキをかけないで、思っていることを口にだしてどんどん言う」とスネ夫の特徴を分析
「基本的には我々はスネ夫の精神なんですが、世間体や年齢を気にして、人に見せびらかすとか自慢しまくることにブレーキをかけるそれでもなぜスネ夫が多くの人たちから関心をもたれるかというと、欲望の実現をいろんな形で実践しているところそこがどうしても無視できない存在であるわけです」と語る
●大人でも参考になる「スネ夫らしい生き方テク」
実際に、スネ夫の生き方は現実社会において参考になる点が多いという「自慢話が多いことで知られるお金持ちのスネ夫ですが、彼は近未来で実現できそうなことばかり言っているんです例えばテレビを発売日より一日早く買った話聞き手は“明日になれば自分も買えるかも”と考え、関心を持つこの時間差が彼の最大の売りです」つまり、自分と次元の違う話ではなく、近い将来共有できる可能性がある話だから、気になって熱心に聞くというわけだ
では、スネ夫的な生き方をするにはどうしたらいいのだろうか? 「きっかけがないと眠ったままの状態になることが多いですが、スネ夫のように積極的にいろんな発言や自慢をすれば、眠っていたものが点火したり、気づかされることがある」(横山教授)不安定な世の中だけに“安定”“平穏”を求めがちな現代人だが、ときには大胆に、ときには積極的に立ち振る舞いや行動を起こす事も必要職場で、学校で、家で……スネ夫を見習い、さまざまなシーンで自分の長所を生かす努力から始めてみてはどうだろうか コミュニケーションがうまくいかないとき、私たちは情報の伝え方に問題があると考えがちです
実際、伝達の手段によって混乱が起きるケースは多くありません電話で話したコトバはきちんと相手の耳に伝わるし、メールに書いたモジはそのまま相手の元に届きます仮に手段による混乱が起きても、その多くは技術的に解決可能です
注意したいのは「伝達」より「変換」です
私たちは自分の頭の中で考えていることをテレパシーで相手の頭の中に直接届けることはできません人と人の間でやりとりされるのは、考えではなくコトバやモジですモジは単なる記号であり、コトバは単なる信号です
つまり私たちは自分の考えを、モジやコトバという共通のツールに置き換えて相手に伝達していることになります
ミスが起こりやすいのは、頭の中をコトバに変換するときです自分の考えをコトバに置き換えるプロセスで情報に歪みが生じて、間違ったカタチで相手に伝わってしまうのです
相手が情報を受け取るときも同じです翻訳がうまくいって自分の考えを過不足なくコトバにできても、相手がコトバを理解するときに歪みが生じると、こちらの意図が正しく伝わりませんそこでコミュニケーションのズレが起きるわけです
コミュニケーションのズレは、時間のロスだけでなく感情にも悪影響を与えます「自分はこういうつもりだった」、「いや、そういうニュアンスではなかった」という水掛け論は人間関係に軋轢を生み、精神的に摩耗します
こうした擦れ違いが起きる原因を、伝達手段のせいにするのは早計です
むしろ自分の意図が正しく伝わらない根本的な原因は、考えをコトバに置き換えるときの変換ミスにある可能性が高い
ここを間違えると、ムダな努力を重ねることになります
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写真・図版:プレジデントオンライン
■「なるべく」、「だいたい」……副詞にも注意する
変換ミスを防ぐために意識してほしいことが一つありますそれはコミュニケーションに形容詞を使わないことです
早い、遅い、大きい、小さい、多い、少ない、高い、低い――
これらの形容詞は、情報伝達において誤解を生む原因になります
たとえば「早く資料が欲しい」といったとき、「いますぐ」という意味なのか、「2時間後」なのか、あるいは「定時の17時まで」や「明日の朝まで」なのかそれが曖昧なままだと、相手は「早く」を自分の尺度で解釈して行動しますその結果、こちらは「いますぐ」のつもりだったのに、資料が届いたのは次の日だったという事態が起きるわけです
こういった事態を防ぐためにも、仕事上のコミュニケーションには、お互いが共通の単位として使えるコトバを用いることが必要です
共通の単位として活用したいのが数詞です「早い時間帯に」は聞く人によって頭に思い描くものが変わるので共通の単位になりませんが、「午後3時までに」といえば誰でもわかります時刻の読み方は小学校で習い、基本的に海外でも通じるまさしく共通の単位です
日本語には、形容詞以外にも曖昧さをともなうコトバがいろいろありますビジネスでいうと、「まとめる」、「やる」、「対応する」といった動詞や、「なるべく」、「だいたい」といった副詞がそれにあたります
これらのコトバは使い勝手がいいので、つい多用してしまいます使うなとはいいませんが、これらの言葉も数詞に置き換えたほうが指示は明確になります
たとえば大量の資料とともに、「これ、まとめておいて」という指示を出されても、言われたほうは、どの程度までまとめるべきなのかわからずに困惑します若い人にとって、スネ夫的な生き方は必要だと思いますよ」とその魅力を語った
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