横須賀市と市教育委員会は９月、いじめに関する相談を電話で受けるホットラインを開設する大津市で昨年、いじめを受けた中学校２年の男子生徒＝当時（13）＝が自殺した問題などを受け、潜在的な被害の未然防止や早期解決を目指す
開設期間は９月３～14日（土・日曜含む）退職した教員や臨床心理士を臨時雇用し、相談員として１人を常駐させて対応させる専用電話は電話０４６（８２２）６５２２時間帯は午前９時～午後９時
夏休み終了時に、案内を市立学校の全家庭に配布するなどして周知する学校や児童相談所などの関係機関とも連携するとしている
市教委によると、昨年に実施した独自調査では市内のいじめの認知件数は小学校で73件、中学校で１０９件学校で精神的に苦痛を感じなくなることを確認した時点で算定する「解消率」は98・１％だったという 奈良地裁で７月、重度の身体障害でほぼ寝たきりだった長女（６２）を殺害したとして、殺人罪に問われた母親（８５）に執行猶予付きの有罪判決が言い渡された裁判長は「長女を亡くしたことがあなたへの罰冥福を祈ってください」と説諭した全国で急速に少子高齢化が進む中、障害者を介護する親の高齢化も進展過酷で長い介護の日々に精神的にも肉体的にも追い詰められた末の犯行は、今回だけではない
判決などによると、奈良県生駒市に住む母親は昭和２４年に長女を出産長女は生まれつき脳性まひがあり専門の医療施設で育ったが、２０歳ごろには自宅で家族と一緒に暮らし始めた
しかし平成１０年、長女の介護に協力してきた父親が他界１６年には長女が腹部の腫瘍摘出手術で歩けなくなり、ほぼ寝たきりにさらに母親も２３年、自宅で転倒し右肩を脱臼骨折右肩が上がらなくなった
母親は介護保険制度の要介護認定のうち、重度の介護が必要な「要介護３」と判定されたリハビリを続けたが、思うように回復せず、長女の将来への不安感から鬱病になった
長女は手術後、おむつを利用犯行当日の今年１月１０日午前２時ごろも、母親はおむつ交換をせがむ長女の声で目を覚ました鬱病からくる不眠症で睡眠導入剤を服用し、ようやく眠りについたばかりだった
「また起こされるかもしれない」絶望的な気持ちになり、タオルを長女の首に巻き付け殺害した
介護をめぐる悲劇は全国各地で絶えない
相模原市では１６年８月、筋萎縮性側索硬化症という難病で寝たきりだった長男＝当時（４０）＝の望みで人工呼吸器を外し殺害したとして、母親＝同（６０）＝が横浜地裁から猶予判決を受けた母親は２１年１０月、長男を殺害した苦しみから今度は自分を殺害するよう夫に頼み、夫の手で包丁で刺殺された
障害者が働く小規模作業所などが加盟する社会福祉法人「きょうされん」（東京）の２２年の調査によると、障害者を介護する４１２３人のうち８９・６％が親で、５３・１％が６０歳以上８４・５％が「介護に負担を感じている」と答え、深刻な実態が浮き彫りとなった
奈良地裁の判決は、懲役３年、執行猶予５年（求刑懲役５年）裁判長は母親の鬱病を認定したが、「同じ立場で介護をしている人がみたら、判決を軽すぎると思うかもしれない」とも語った退職した教員や臨床心理士を臨時雇用し、相談員として１人を常駐させて対応させる
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