中国疾病預防控制中心（中国疾病予防抑制センター）が22日に発表した「2011年中国エイズ状況推計」によると、中国のエイズウイルス（HIV）感染者は2011年末の時点で78万人に達した60歳以上の男性などで感染者が増えているという中国新聞社が報じた
「推計」によると、2011年時点で発症者を含むHIVウイルス感染者は78万人で、同年に新たに感染した人は4万8000人、エイズや関連する病気で死亡した人は2万8000人に達した
中国疾病予防抑制センター性病エイズ予防抑制センターの呉尊友主任によると、60歳以上の男性のHIV感染者やエイズ発症者が増えている60歳以上の男性のエイズ発症者は05年には発症者全体の5．4％だったが、2010年には11％に達したという
60歳以上の男性のHIV感染が増えている理由については、専門家からもさまざまな見方が出ている「退職して時間が余る」と同時に「性への欲求が比較的旺盛」である年代であり、しかも、妻などパートナーの性的欲求は減退するため、他の相手との性的接触が増え、リスクが増大するとの分析がある
中国ではHIV感染防止を呼びかける広報にも力が入れられているところが広報の現場で、高齢の男性が「感染から発症まで10年程度の潜伏期がある」という知識を得ると、自分の年齢と考え合わせて「それなら、感染しても発症はしないですむ」などと、安心してしまうことがあるという 防衛関連企業の情報を盗み取る目的とみられる標的型メールが、今年上半期（１～６月）に民間企業や中央省庁、地方自治体に５５２件送られていたことが２３日、警察庁の調べで分かった統計を取り始めた昨年４月以降で総計１６０４件となった
警察庁は同日、日本ＩＢＭなど企業のシステムのセキュリティーを扱う１０社と「不正通信防止協議会」を設置不正プログラムによってパソコンと強制的に接続していたサーバーの情報を提供し、ウイルスに感染してもアクセスできなくするなどの対策を取る
今年上半期のうち標的型メールが確認されたのは１～３月は２２５件で、４～６月は３２７件と増加２３年１０～１２月の１６１件と比較すると今年に入り急増している標的型メールに添付された不正プログラムの接続先は３６％が中国で、１１％が日本国内、９％がタイだった
今年２月には、防衛関連企業と取引のある中国地方の造船会社の社員が取引先にメールを送ったところ、約１１時間後にメールが盗み取られ、同社の社員になりすまして業界団体２団体と民間企業４社に標的型メールが送られた同様の手口の別事例では、なりすましメールに実際のメールと同様にパスワード・ロックが仕掛けられより巧妙だったいずれの事例もメールには不正プログラムが添付されており、感染したコンピューターは外国に接続するよう作動するという
これまで、不正に外国に接続された国内企業などのコンピューターから情報が盗み取られたといった被害の発生は確認されていないが、警察庁は「セキュリティー装置の導入や監視体制の強化、問題発生時の対処などの内部規定を策定しておくなど、さらなる対策が必要」としている
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